○お問合わせ

田園都市線つきみ野駅(大和市)から徒歩1分の裏千家茶道教室『和心庵』へようこそ!

これだけは知っておきたい茶道の基本

『茶会』と『茶事』

美術館やお寺の茶室で多くの着物を着た人を見かけることがあります。そのように多くの方が何席かの茶室で濃茶や薄茶、時には点心(お弁当)を楽しむのが『茶会』です。一席に10人前後(多いときには30人くらい)のお客を受け入れそれを4-5回繰り返します。このような『茶会』は『大寄せの茶会』と呼ばれることがあり、あまりお茶のことを知らなくても周りの人のすることを真似ながらお菓子やお茶をいただけます。アフタヌーンティーみたいなものです。

『茶事』は数人のお客を招待し、4時間位かけて懐石料理と主菓子を出してから「濃茶」を点て、その後干菓子と薄茶で客を持成します。このとき、招かれる客も茶の湯を充分知っていることが前提となります。この『茶事』をするためにいろいろなことを稽古するのです。フルコースのディナーというべきものです。

『濃茶(こいちゃ)』と『薄茶(うすちゃ)』

お茶には『薄茶』と『濃茶』の二種類があります。

一般に言われているお茶といえば、『薄茶』のことです。よくデパートの展示会などの片隅でお茶を点てていますが、あれが『薄茶』です。『濃茶』は『薄茶』に比べずっと濃くて慣れない方には少し抵抗があるかもしれません。1碗のお茶を3-5人で廻し飲みします。濃いので胃を保護するため、その前にまず懐石料理を出します。

『主菓子(おもがし)』と『干菓子(ひがし)』

濃茶をいただく前にお菓子を食べますが、これが『主菓子』です。主菓子には金団、饅頭、練きり、棹物などがあります。

『干菓子』は薄茶用です。麩の焼き、有平糖、落雁などです。

主菓子(濃茶用)、干菓子(薄茶用))
主菓子干菓子

お茶の飲み方

一般的な薄茶の飲み方を説明します。

用意するもの

客としてお茶を飲む時

扇子
(せんす)
閉じたままで挨拶の時に使います。扇いではいけません!
帛紗
(ふくさ)
四角の絹の布で男性は紫、女性は朱色。
古帛紗
(こぶくさ)
帛紗の四分の一ほどの大きさの金襴や錦などの布。
懐紙
(かいし)
和紙でお菓子を取るときや、茶碗を拭くときなどに使います。男性用は女性用より大きい。
菓子楊枝
(かしようじ)
お菓子を切って食べるときに使います。
白足袋
(しろたび)
茶席に入るときに履きます。白ソックスで代用できます。

以上のものさえあればどんなお茶会でも行けますよ。

道具一式(上段:男性用、下段:女性用
道具一式

流れ

まずお菓子が出ます。

流れ1 菓子器が目の前に置かれたら、両手をついて丁寧に礼をします。
流れ2 両手をついて隣りの方(次客といいます)に「お先に」
流れ3 両手で菓子器を押し頂きます。(イタダキマスの意)
流れ4 懐紙を膝前に置き、お菓子を取ります。
流れ5 菓子器を次客へ送ります。
流れ6 お菓子を頂きます(主菓子なら楊枝を使います)
流れ7 懐紙を仕舞います。

次にお茶が出されます。

流れ8 茶碗が目の前に置かれたら丁寧に礼をします。
流れ9 茶碗を左膝脇に置いて、「お先に」と挨拶
10 流れ10 茶碗を膝前正面に置いて、亭主(茶を点てた人)に「お点前頂戴いたします」
11 流れ11 茶碗を両手で押し頂きます(感謝の意)
12 流れ12 茶碗を2度時計方向に90度位まわし(正面を避ける為)3口位で飲みます。最後に「スッ」と吸い切ります(美味しかった、の表現)
13 流れ13 茶碗を元に回し膝前に置き両手をついて一見してから手にとって細部を見ます(形、釉薬、土の色など)
14 流れ14 膝前に置いて再度一見してから亭主に返します。返すときには茶碗の正面が亭主に向くように廻して置きます。

少し煩雑のようですが、要は出された菓子器や茶碗を大切に扱って食べたり飲んだりするための手続きなので、その気持ちがあれば細部にとらわれる必要はありません。美味しいお菓子とお茶を楽しんでください。

【コラム:銘を聞いてみましょう】

菓子の名前(銘という)を聞いてみましょう。季節に合った綺麗な名前で、その形との関連を推理すると楽しいですよ。
写真は生菓子で銘は「花ごろも」「落とし文」「菜種」「うたげ」それぞれに春を色と形で表現しています。(出展:「和菓子入門」主婦と生活社」)
菓子の銘

簡単に茶を点てる道具(盆略点前)

茶碗
(ちゃわん)
普通の湯飲み茶碗よりも大きい茶碗です

(なつめ)
抹茶の容器、シュガーポットで代用可
茶杓
(ちゃしゃく)
茶を掬う竹匙、柄の長いスプーンでも
茶筅
(ちゃせん)
竹製の泡たて器
茶巾
(ちゃきん)
茶碗を拭く布、綺麗な布巾で代用可

(ぼん)
ある程度の大きさのもの
建水
(けんすい)
湯水を捨てる容器、小さな鍋でも
ポット 鉄瓶の代用

道具一式
道具一式

茶道具の説明(主なもの)


棗薄茶を入れる容器(薄茶器)の代表的なものです。「なつめ」という名は形が棗(クロウメモドキ科の植物)に似ていることから付けられたようです。利休形といわれる形が基本で、大きさから「大棗」「中棗」「小棗」に分けられます。木地に黒漆だけのもの(真塗)や色漆それに蒔絵や螺鈿で模様を描いたものなど様々あり季節や趣向に合わせて使い分けます。薄茶器には棗の他に中継、金輪寺などがあります。
茶入 茶入陶磁器製の濃茶容器で「仕覆」という袋に包まれています。床の掛物と共に茶の湯にとって大事なものです。江戸時代以前には褒章として城や領地に代わりになったほどです。
窯元の分類で「唐物(中国製)」「和物(日本製)」「島物(南蛮その他)」、以上の三つに大別されます。
茶碗 茶碗・一楽二萩三唐津お茶(濃茶、薄茶)を飲む陶磁器碗です。大きく「唐物」と「和物」に分けられ「和物」の代表的なものに「楽焼」「萩焼」「唐津焼」「志野焼」「京焼」等があります。
水指 水指水を入れる容器で陶磁器、木製、金属製、竹製などがあります。
釜湯を沸かすもので、茶の湯の象徴といえるものです。茶を点てることを「釜を懸ける」とか「釜日」と云います。形や口造り、地紋などにより多くの名称があります。形で云えば、真形(しんなり)釜や阿弥陀堂釜、口造で云えば、矢筈(やはず)釜や甑(こしき)釜、地紋で云えば雲竜釜や霰(あられ)釜などです。
茶杓 茶杓茶入や棗の茶を掬って茶碗にいれる道具で竹製が多く、象牙製や木製などもあります。各流派の歴代家元がそれぞれ特徴のある形の茶杓を削られています。そのような茶杓には『銘』がつけられており茶会や茶事のメインテーマになることが多々あります。